ジャニーズJr.のスペシャリスト集団 Jr.SP

はじめに

 

今回紹介する、ジャニーズJr.内のグループ

「Jr.SP(ジュニアスペシャル)」は、林蓮音(れん)、中村浩大、松尾龍(たつる)、和田優希の4人組。

 

2018年5月24日に結成が発表された。

彼らはその名前の通り、アクロバット、歌、タップダンス、パレエなど、スペシャルな個性を持つスペシャリスト集団である。Jr.SPの特徴やジャニーズJr.の現状について触れながら、Jr.SPを紹介していく。

 

1. Jr.SPの特徴

まず、彼らの特徴について紹介していきたい。

林はJr.SPのアクロバット担当。

彼の高さのあるアクロバットは、重力を感じさせない「無重力クロバット」と呼ばれ、その技術はJr.内でもトップクラスである。現在20歳の林は2010年から約10年間ジャニーズJr.として活動しており、経験値も高い。

しかし、ステージを離れると雰囲気は一変する。かっこよく華麗な技を繰り出す姿からは想像も出来ないような可愛らしい雰囲気で、先輩にも後輩にも可愛がられるおちゃめな一面も持っている。

 

中村はJr.SPの歌・タップダンス担当。

中村は現在20歳で、ジャニーズ事務所に入所したのは2014年である。ジャニーズに入所する前には劇団四季に所属し、ヤングシンバを務めた経験もある実力者で、歌・ダンスの実力は文句なし。そんな彼の魅力はタップダンスである。小さい頃からタップダンスを習っており、ジャニーさんから「タップ」と呼ばれるほどであった。物静かで落ち着いているイメージを持たれがちだが、仲の良い人たちの前ではテンションも高く、お調子者である。

 

松尾はJr.SPのバレエ担当。

バレエー家で育ち、姉のバレエを観に行ったのがきっかけで3歳の時にバレエを始め、20歳になった今でも続けている。小学校5年生の時には全国コンクールで奨励賞を獲得した。また、3度イギリスにバレエの短期留学をしている。1回目は中学校1年生の時にスカラシップバーミンガムへ2週間、2回目は中学2年生、3回目は中学3年生の時、どちらもサマースクールで英国ロイヤルバレエスクールに2週間留学していた。

その後当時ジャニーズJr.として活動している同級生(橋本涼/HiHiJets)の影響で、中学3年生の冬、2016年1月にジャニーズ事務所に入所した。

入所1週間足らずで先輩のバックとして、「MUSICSTATION」に出演した経験を持つ。バレエ担当でありながら、林と共にアクロバットもこなしている。バレエをやっていることから、1つ1つの動きが美しく、表現力が高い。ヘアセットが得意で、本番前にはメンバーのヘアセットを担当することもある。

 

 

先ほど挙げたJr. SPのスペシャルな個性である、アクロバット、歌、タップダンス、バレエは、林、中村、松尾の3人が持っているものである。

和田には他の3人のような個性はない。結成当初、他のメンバーのように目立つ要素がなく、ジャニーさんに、

「なんで僕はここにいるの」

と聞きに行ったそうだ。すると、

「そこにいる意味を自分で探さないとダメだ」

とジャニーさんは答えたという。

そして彼は技術面で追いつけないならと、メンバーや他のジャニーズJr達からも褒められていた「顔面」を自分の強みにしていくことに決めたのだ。

 

和田はJr.SPの顔面担当である。

3人のような目立った特技はないのかもしれないが、2012年、11歳の時にジャニーズ事務所に入所し、人生の半分近くをジャニーズJr.として過ごし、ローラースケートやフラッグパフォーマンス、ディアボロ(中国ゴマ)、ギターなど、なんでもそつなくこなすオールマイティーである。完壁そうに見える彼もJr.SPでは1人だけ年下で現在19歳である。早起きや片付けが苦手など、プライベートでは少し抜けている部分もある。褒められることに慣れておらず、照れている顔がすごく可愛らしい。

 

 

 

2.ジャニーズJr.の現状

現在ジャニーズJr.には関東・関西を合わせて、全部で11のグループが存在している。しかし、ジャニーズJr.全員がグループに所属できるわけではなく、通称「無所(むしょ)」と呼ばれるグループに所属していないジャニーズJr.がたくさんいる。

以前はジャニーズJr.のほとんどが「無所」で、デビューのためにメンバーが選出される形が多く取られてきた。しかし、現在のジャニーズJr.はグループに所属することがデビューへの第一歩とされるほど、グループに所属している人とそうでない人の活動の差はすごく大きくなっている。

グループに所属していれば、YouTubeのチャンネルを持てたり、アイドル誌に毎月掲載されたり、単独で全国ツアーを行うグループがあったり、グループごとに単独のコンサートを行うこともできる。ドラマや映画、CMなどに出演しているジャニーズJr.も少なくない。グループに所属することで活動の幅は大きく広がるのだ。

 

それに比べて、「無所」の主な活動は先輩のコンサートにバックJr.として参加することくらいである。固定化されたメンバーもいなければ、雑誌に掲載されることも少なく、ある一定の人数で括られて活動できる期間があったとしても、そのメンバーは変わることが当たり前のような厳しい世界である。もちろんグループに所属できたとしても、CDデビューをしているわけではないため、将来が約束されているわけではない。しかし、共に活動するメンバーもおらず、いつ仕事があるかもわからないような不安定な世界で10年近く「無所」として活動している人たちもいる。そういった人たちからすれば、グループに所属している人たちがどれだけ輝いて見えるかは私にでも想像がつく。

ジャニーズJr.は、明日、何が起こるのか本当に分からないような世界で、辞めるのも続けるのも本人の自由である。ジャニーズJr.の活動において、活動歴はほとんど関係ない。入所後すぐにグループに所属できる人もいれば、10年近く「無所」の人もいる。沢山のステージに立つことができたり、活躍できるのかは、運やタイミング、もちろん実力、様々なものが合わさらないといけないのだろう。

 

グループに所属できたからといって全てが上手くいくわけではない。Jr.SPは先輩のコンサートバックや、ジャニーズ主催の舞台への出演など、様々な場所での活動の機会があった。バックについた先輩グループや、そのグループのファンの人たちからの信頼も厚い。個々のスキルが高く、舞台映えする彼らはステージに欠かせない存在であり、2019年に出演した公演数は189公演と、メンバー全員が揃って出演した公演数としてはジャニーズJr内トップである。様々なステージに立ち、力をつけてきた。

そんな彼らだが、「Jr.SP」と名前が事前に告知されて出演した公演は189公演中ほぼ0に等しい。先輩のコンサートバックは事前に発表されることはないため、告知はないのだが、舞台などは事前に出演者が発表される。他のグループの名前は告知されているにも聞わらずJr.SPの名前だけがない事が多く、縁の下の力持ちのような存在だった。

また、Jr.SPはまだグループの単独公演を行ったことがない。毎年春にシアタークリエで約1カ月にわたって行われる「ジャニーズ銀座」は、グループのごとに日程が割り振られ、多くのグループはこの「ジャニーズ銀座」で初めての単独コンサートを経験する。2020年こそは単独公演を!と期待していたが、そこにJr.SPの名前はなかった。しかし、「無所」からある7人が選抜され、グループではない彼らに単独公演が決まっていたのだった。

 

本当にジャニーズJr.の世界は何が起こるかわからない。グループに所属しているジャニーズJr.が全員出演した配信LIVEに、Jr.SPだけが出演できなかったのにも関わらず、グループに所属していない「無所」の7人は出演していることもあった。雑誌に掲載される機会も少なく、「無所」の7人よりも仕事が少ないなど、グループに所属しているにも関わらず、厳しい現実を多く突き付けられた。先日発表された2021年の「ジャニーズ銀座」への出演も叶わなかった。

 

 

しかし、そんな状況の中でも、中村はタップダンスがテーマの外部無台、松尾はバレエを主題としたドラマなど、特技を生かした作品への出演機会を得た。

また、林と和田の映画出演、林と松尾のドラマ出演など、その他にも多くの個人仕事を頂くことが出来た。そして、先日行われたジャニーズJr.の配信LIVEに出演し、初めてのオリジナル曲も頂くことが出来た。少しずつではあるものの、グループとして認められてきたように感じる。

先輩たちを輝かせる縁の下の力持ちのような存在だった彼らにも、やっと自分たちがメインで輝けるときが来たのではないか。

 

 

3. Jr.SPとファン

 

彼らはいつも、私たちファンに感謝を伝えてくれている。初めてのグッズが発売された時、配信LIVEへの出演が決まった時、オリジナル曲を頂けた時、それぞれに個人のお仕事が決まった時でもメンバー全員で動画を撮影して、ジャニーズJr.の動画配信サービス「ISLANDTV」に動画を投稿し、いつも応援ありがとうと伝えてくれる。それ以外にも、結成日やメンバーの誕生日、お正月やクリスマスなどの行事にも動画を更新してくれている。更新類度は人によって差があるが、グループでも個人でもたくさん動画を更新してくれている。

メンバーの日常を切り取ったような動画から、ダンス動画や歌動画、自分の特技を披露する動画まで様々だ。

実際に会うことが難しい今も沢山の幸せを届けてくれている。

 

 

4. Jr.SPのこれから

 

Jr.SPが紹介される際、大きく取り上げられるのは先ほど述べた多くの特技である。しかし私は、彼らには特技とは違う大きな魅力があると考える。

それは、厳しいジャニーズJr.の世界で、努力をなかなか認めてもらえず、思い描くような活動が出来ないもどかしさを知っているからこそ、特技があることに満足せず、自分たちを少しでも知ってもらえるような努力、そして私たちファンを大切にする気持ちを絶対に忘れていないというところである。

それだけ特技があればそれにすがってしまう人達もいるかもしれないが、彼らは“自分達の努力”で“ファンと一緒に”様々な夢を叶えようとしてくれている。だからこそ、オリジナル曲を得ることが出来たり、大きなお仕事を得ることが出来たときの喜びはすごく大きい。

そしてそれをメンバーと一緒に喜ぶことが出来たとき、応援してきて良かったと心の底から感じられる。その度にこういった瞬間に少しでも多く立ち会えるように応援しているのだと改めて感じることが出来る。

これから先、彼らがどうなっていくのかは誰にも分からないが、彼らにとって幸せな未来が待っていてほしいと願っている。

 

 

 

 

※2021年1月頃書いたものなので、年齢等はその当時のものです。

 

 

 

 

最後まで読んでくださった方ありがとうございます!

どのような経緯があって、このブログにたどり着いて下さったのかは分かりませんが、少しでもJr.SPについて知っていただけたら嬉しいです🎶

この文章は、私が大学の課題でJr.SPについて書いたものなので、硬っ苦しい表現や、初めてジャニーズJr.に触れる人達に理解してもらうために物事をはっきりさせたため、少し言い方がキツかったり、曖昧な表現を避けている部分があるので、えっそんなことないんじゃない…?と思った方もいらっしゃるかもしれません。すみません🙇🏻‍♀️

 

 

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